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第62回チベット民族蜂起記念日 在日チベット人らが中国に抗議

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2021年3月14日
日本、東京

発前集会でスピーチするアリヤ代表(都内)

このピースマーチは、在日チベット人コミュニティ(TCJ)主催で、SFTJ(Students for a Free Tibet Japan)とスーパーサンガ(宗派を超えてチベットの平和を祈念し行動する僧侶・在家の会)が共催した。東京、長野そして大阪在住のチベット人に加えて、遠路はるばる福岡県から上京した日本人支援者もいた。参加者らは、団結しチベット問題に立ち向かう意思を表明した。

出発前の集会では、過去62年間にわたる中国の弾圧で犠牲となったチベット人に1分間の黙祷が捧げられ、続いてチベット国歌斉唱、そして真実の祷り(1960年に法王が著された詩)が詠まれた。

TCJ代表のカルデン・オバラ氏は、演説の中で、中国政府の抑圧的な支配に立ち向かうチベットに住むチベット人らの揺るぎない決意と勇気への連帯を表明した。

SFTJ代表のツェリング・ドルジェ氏は、2008年チベット全土で起こった前例のない大規模抗議、ダライ・ラマ法王のチベット帰還とチベット人の自由を求める155人の焼身自殺抗議の後、中国政府がチベット人の抑圧を強化したため、チベットの状況は引き続き危機的であると述べた。

行進するチベット人と日本人支持者ら

駐日代表のツェワン・ギャルポ・アリヤ氏は、中央チベット政権の声明の主旨を読み上げた。自由、真実、正義を求めるチベット人の闘争への日本人の揺るぎない支援と、コロナウイルス対策を遵守する集会に対して、感謝の意を表した。中国の共産党指導部に、チベット、東トルキスタン(新疆)、南モンゴル、香港、そして中国本土における人権侵害、自由と民主主義の抑圧を終わらせ、一刻も早く他国領土への侵入を止めるよう訴えた。

スーパーサンガ副代表の小林秀英氏は、中国政府の占領と弾圧に苦しむチベット人、ウイグル人およびモンゴル人支援における、日本の義務を訴えた。

雨が降りしきる中、参加者らはチベット国旗とプラカードを持ち、世界の観光名所である浅草寺の周辺道路を行進した。参加者たちは、中国に対してチベットでの殺戮を止めるよう、国連に対しては中国の人権弾圧に抗議するよう訴えた。

このデモ行進が行われた3月10日に先がけて、TCJとSFTJは、東京の中国大使館の前で平和的デモをおこない、覚書を大使館の郵便受けに投函した。同様のデモが、福岡の中国領事館前で、フリーチベット福岡主催で行われた。

行進するチベット人と日本人支持者ら
都内の中国大使館前での平和的抗議活動
都内の中国大使館前での平和的抗議活動

(翻訳:伊達美佳)